天主実義
詩経 《皇矣》(こうい)、文王の什7
皇矣上帝 臨下有赫
皇(おほい)なるかな上帝 下(しも)に臨みて赫(かく)たる有り
偉大なる上帝は、上に在って下に臨み、下土を監視している。
上帝 上代漢民族の申后の対象たる宇宙の絶対神。
赫 明らかなること。
監觀四方 求民之莫
四方を監觀(かんくわん)し 民の莫(さだまら)んことを求む
上帝は四方を監視して、人民が安定して幸福な生活を享受することを求めてい
る。
"維(こ)れ此の文王
"小心翼翼たり
"上帝に昭事し
"ここに多福を懐(おも)ふ
"その徳回(たが)はず
"以て方国を受く"
(訓読は白川静、"詩経雅頌2"、東洋文庫、によります。)
訳:
この文王ぞ
心つつましく
上帝につかへ
多福を求む
徳正しくて
国授かりたまふ
(白川静氏による)
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