Wednesday, October 01, 2008

性と死 riproduzione sessuata e morte

進化における、性と死 (生と死の間違いではありません)

個体(ヒトの場合は個人)の死というシステムは、性(オスとメス。生殖)のシステムと裏表の関係です。
地球に誕生した最初の生命は細菌より原始的な微生物です。
細菌や単細胞生物(アメーバやゾウリムシやミドリムシなど)は細胞分裂していくだけで、仕組みとしての死がありません。もちろん、環境が悪ければ生きられなくなりますが、寿命は無限大です。
性の無い生物の弱みは遺伝子が原則同じコピーなので大きな環境変化に全滅してしまう恐れがあることです。
この弱点を解消しようとした仕組みが多細胞化と性のシステムです。
オスとメスとが互いの遺伝子を組み合わせて複数の個性を持った子孫を残すことが、様々な環境変化に耐えられるものを残す確率を高めたのです。
多細胞化した生物は、自分たちの代表として卵細胞や精細胞(精子)に自分たちの遺伝子を託します。
そして、本体は子孫の邪魔にならないように死んでいくのです。
性と死の仕組みは、遺伝子が自分のコピーを残そうとする戦略なのです。

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