Monday, June 01, 2009

原子爆弾 人の影




出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』


撮影者:松本栄一(1915-2004) 1945年9月撮影 長崎市南大手町 長崎要塞司令部にて撮影

長崎の要塞司令部の板塀の表面に残された、梯子と兵士の「影」が並んでいる写真などがまっさきに思い起こされる。この不気味な「影」がどのよう原因でできたのか、核兵器研究者のテッド・ポステル博士は次のように説明している(NHK広島「核・平和」プロジェクト著『原爆投下・10秒の衝撃』NHK出版、104 頁)。
 火球から発せられた莫大な量の光によって、壁は極度に高温になり、塗料が剥離して気泡をつくったり、分離したりしました。発火したりくすぶり始めたかもしれません。不運にも、その壁の前に人が立っていたのです。光は、壁の代わりにその人に当たり、命を奪ったのです。光がその人で遮られたために、壁に影が残りました。このような非常に衝撃的な現象は、広島と長崎のあらゆる写真のなかに見ることができます。

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