Friday, October 01, 2010

たらいからたらいに移るちんぷんかんぷん

たらいからたらいに移るちんぷんかんぷん

小林一茶

盥(たらい)から盥とは
産まれた時の産湯の盥に浸かり
亡くなった後に湯灌で体を清められる盥のことです。

結局人生とは
盥で始まり盥で終わる
その間のことはあっという間のちんぷんかんぷん・・・

かつて江戸後期の俳人・小林一茶は、次のような辞世の句を残した。
 「たらいからたらいへ移る ちんぷんかんぷん」
 最初の「たらい」は赤ん坊を洗う「産湯」であり、次の「たらい」は、死んだ人の体を洗い清める「湯潅」のことである。人生とはたらいからたらいへ移るだけのもので、ちんぷんかんぷんだと彼は言ったのである。

No comments: