Sunday, June 24, 2018

Hさん

Hさん

メールをいただきました。
音声で文書を書けることはご存知ですか。スマホですと、グーゴルのアプリで簡単です。パソコンですと何百円のマイクロフォンをつけるだけでできます。

ローマ神話とキリストの生誕の違い、というご質問ですが、違いは400もの種類があります。ここで全部書くわけにいかないので、今回とりあえず三つぐらい述べさしてもらいます。

1、キリストの生誕は毎年、世界どこででも祝われています。ディオニソスの誕生は、千何百年前から祝う人はほとんどいない。
2、キリストの生誕を祝う人の中で、神話ではないと認識している人は、何億人います。
3、キリストの生誕は神話ではないと認識している人の中で、哲学史上、最高レベルの思想家がいます。
いかがでしょうか。このような違いを否定する人は正気と言えるでしょうか。

次にパウロですが、パウロはアルマゲドンを予言した、とおっしゃるのですけれども、これは聖書のどこですか?あなたの思い違いではないでしょうか。

アルマゲドンという言葉は出てくるのは、黙示録(16、16)です。これは、パウロではない。ヨハネなんです。アルマゲドンというのは、地名です。イスラエルにある山の名前なんです。ごく最近では、それは映画のタイトルともなって、そのために日本でも知られるようになったが、それは勝手な解釈で、聖書の考えとは全く関係がない。

初代教会の人々は、世の終わりが近いと信じていました。そして、それは、起こらなかった、と。これは、聖書知らずの世間の一般的な考えでしょう。
考えてみてください。Hさんは、2118年にこの世に生きていると思いますか。私もそうでしょうけど、多分いないでしょう。そうしたら、私たちにとっては、世の終わりは近い、と言えないでしょうか。世の終わりは、神学的な専門用語で、「終末(eschatology)」といいますが、私たちの人生の終末は近いと言っても、別に何もおかしいことはない。
予言があって、そしてそれは実現しなかった。これは、聖書というよりも、ノストラダムス(ヴィキペディアとでも引いてみてください)の程度の話です。


iPhoneから送信

No comments: