Monday, February 02, 2004

『古代修道士の格言集』から

『古代修道士の格言集』から

修道士の一人は言う。「もしも誰かがあなたを傷つけたとしても、彼を祝福しなさい。彼があなたを受け入れるなら、二人にとってもよいことである。受け入れないなら、神の罰を受けるのは彼であり、神の祝福を受けるのはあなたである。」

ある隠遁者についてはこのように言われている。損傷を言われ、いらだちを募ることを言われても、「この人たちは熱心者の育ちを促している」。実際、ほめる人は魂を惑わせる。書かれているとおり、『ほめる人々は、あなた達を惑わせる』」と言ったそうである。

老師は言った。「自分を苦しめたり、傷つけたり、困らせたり、損させたりした人を忘れることのできない場合は、その人のことをキリストから派遣された医者として、恩人として思うべきである。なぜなら、あなたは傷の痛みを感じる事実は、あなたの魂は病んでいるしるしである。実際、あなたは病んでいなければ、苦しみを感じないだろう。あなたはその兄弟のおかげで自分の病気を知り、喜ぶべきである。そして、あなたは彼のために祈り、彼から来ることを、主からの薬として受け入れるべきである。ところが、あなたは彼を攻めるなら、それは「私はキリストの薬を受け入れたくない、傷の腐敗の方がよい」とイエスに言うに等しいことである。

ポエメン師は言った。「やってくるあらゆる悩みに対する勝利は、沈黙をまもることである」。

魂の傷から治りたい人、病気から解放されたい人は、医者が与える処方薬を受け入れなければならない。体の病気と同じように、切断手術を受けたり、下剤を受けたりするのは快いことではないだけではなく、それを考えるだけでいやになる。しかし、病気から開放されるためには、処方薬を受け入れる以外はないと考えれば、医者の薬を我慢するだろう。しばらくの間いやな思いを我慢するおかげで、長い病気から開放されると思うべきである。なお、キリストの灸は、あなたのことを悪く言う人である。その人はあなたを見栄から解放してくれるのである。この得する試練から逃げる人は、永遠のいのちから逃げるのである。

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