Monday, March 06, 2017

星の物質循環と生物の細胞

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星の物質循環と生物の細胞


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ビッグバンで宇宙が誕生した時には、宇宙には水素とヘリウム、ごくわずかのリチウムとベリリウムしか元素は存在しませんでした

しかし現在、私たちの周りには、酸素や窒素、炭素や鉄といった様々な元素があります。


これら身の回りの元素、例えば生物の細胞に含まれる炭素、空気中の酸素はもちろんのこと、岩石やコンピューターのチップを構成するケイ素や、血液や機械の材料になる鉄などは、宇宙が生まれてから現在までの137億年間に星の中で作られたものです。
星の内部で形成された元素を宇宙空間に放出するのは、「数十億年前に起こった恒星の『爆発』」です。


比較的質量の小さな星(太陽くらい)の場合には、中心部で作られた炭素や酸素の一部は恒星内部の対流によって外側まで運ばれ、恒星風となって宇宙空間に流れ出し(爆発はしません)『惑星状星雲』となります。

それよりも重い星の場合は、『超新星爆発』によって大量の元素を高速で宇宙空間にまきちらします。

さらに、『非常に高温になる超新星爆発』の瞬間にはさまざまな元素合成反応が進み、金や銀といった鉄よりも重い元素が作られ、他の元素と一緒に宇宙空間に散らばります。


こうして宇宙空間にばらまかれた元素は、やがて周囲の星間物質と混ざり合い、次の世代の星の材料となります。
このようなプロセスを何度もたどることで、宇宙の中にいろいろな元素が少しずつ蓄積されていきます。
私たちの体を作る炭素や酸素、身近なところにある鉄や金や銀などすべての元素は、太陽系が生まれる前に宇宙に輝いていた星の中で作られたものなのです。




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