Sunday, January 16, 2022

マリア: 新しい「契約の聖櫃 (Ark)」

マリア: 新しい「契約の聖櫃

(Ark)





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マリア: 新しい「契約の聖櫃 (Ark)
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聖書の他に、ユダヤの人々が非常に尊んでいたものがあります。それは「契約の聖櫃 (Ark)」です。聖櫃は、旧約において最も重要な物です。決められた寸法を守り、最も貴重な素材と純金とで作るようにと、神は求められました(出エジプト 25: 10-21)。なぜならこの聖櫃は、ユダヤの救いの歴史において何よりも聖なる品々を納めるものであり、神の臨在がこの聖櫃を覆うからです。しかし、残念なことに、2600年前のバビロン捕囚時代に「契約の聖櫃」は失われてしまいました。それ以来、この櫃を見たのはひとりだけ。それは使徒ヨハネです。ヨハネは黙示録の中でビジョンの中で見る聖櫃のことを描写し始めますが(黙示録11:19)、突然その描写をやめ、「Woman」のことを語りはじめるのです(黙示録 12)。なぜか?【 !! 重要 !! 】のポイントを思い出しましょう。

「契約の聖櫃」に納められているものを比べてみましょう。

旧約の聖櫃に納められたものは・・・
・ 石版に刻まれた神のみ言葉。
・ 地上で生きる糧となるマナ。
・ 大祭司アロンの杖。

新約の聖櫃(マリア)に納められたものは・・・
・ 受肉した神のみ言葉であるイエズス。
・ 永遠の命のパンであるイエズス。
・ 永遠の祭司であるイエズス。

では、旧約聖書での描写と新約聖書での描写を見てみましょう。

 「 神の臨在がやって来て覆う
出エジプト 40:34 /  雲は会見の幕屋を覆い、主の栄光は住居に満ちた。 
ルカ1:35 /  聖霊があなたに臨み、いと高きおん者の力があなたを覆うでしょう。

 「 契約の聖櫃/マリアが、私のところにやって来る
サムエル下 6:9 /  その日、ダビデは主を恐れて言った、「どうして主の櫃をわたしの所にお迎えできようか。」
ルカ1:43 /  わが主のおん母がわたくしの所においでくださるとは、いったい、どうしたことでしょう。

 「 到来によって恍惚となり踊る
サムエル下 6:16 /  主の櫃がダビデの町にはいったとき、サウルの娘ミカルは窓から見下ろしていたが、ダビデ王が主の前で跳ねたりくるくる踊ったりしているのを見て、心の中で彼を軽蔑した。
ルカ1:44 /  あなたのあいさつの声が、わたくしの耳に入ったとき、胎内のわが子が喜んでおどりました。

 「 契約の聖櫃/マリアは三か月間留まる
サムエル下 6:11 /  こうして主の櫃は、ガド人オベド・エドムの家に三か月留まった。主はオベド・エドムとその家を祝福された。
ルカ1:56 /  マリアはエリザベツのところに三か月ほど留まり、そして、家に帰った。

 「契約の聖櫃」は神の御言葉を納めるため、純金で作られました。マリアは新しい「契約の聖櫃」であり、肉となられた神の御言葉を宿すための最も純粋で清い器です。旧約の時代、聖櫃を崇敬することは、神を礼拝することをおとしめることではなく、逆に、聖櫃を敬わないことは、神への冒涜だとみなされていました。

神ご自身が神の子羊を与えられたように、神ご自身が新しい「契約の聖櫃」を準備されたのです。ですから、いと高き方の力がマリアを覆う前から、ガブリエルはマリアに「恵みに満ちた者、喜びなさい!」と言うことができたのです。マリアはあらゆる罪の汚れから守られていたのです。歴代誌上の15~16章では、当時のユダヤ人たちが聖櫃を大いに敬っていた姿を見ることができます。彼らは「契約の聖櫃」を聖なるものと崇め、飾り、歌や竪琴、シンバルやトランペットを用いて褒め称えました。神は旧約を廃止するために来られたのではなく、完成させるために来られたのです。新約が結ばれた今、私たちは新しい「契約の聖櫃」を敬うのです。


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