Sunday, May 29, 2005

Mitologie dello Zen

禅という名の日本丸
山田 奨治=著
4-6判上製 356頁本体価格:2500円(税 125円)
2005年 4月刊ISBN4-335-55101-0 C1036

日本文化を、日本人自身がどうイメージしてきたか? 「弓道」「石庭」「禅」という日本文化の代表的な題材をもとに、意表をつく視点から日本人のセルフ・イメージを探る。 日本文化論の古典として、いまなお読み継がれる大ロングセラー、ヘリゲル著『弓と禅』。誤解ともいうべき「日本文化」のイメージを世界中に流布させた「名著」は、どのように作られていったのか? ヘリゲルのナチス時代の資料をも発掘しながら、真相にせまる知的発見の書。 日本文化の情報がどのように外国に伝わり、それが日本にどのように環流して、日本文化そのものを組み替えたかという本書のテーマを、著者は、龍安寺の石庭についても論じ、日本を代表する知識人たちが、訪れる人もまばらな寂れた庭を、世界的に「有名」にしていったプロセスとして描き出す。鈴木タイセツ
 鏡に映った「日本人」を追究する、知的エンターテインメント。読み出したらとまらない。

主要目次
第一章 ホンモノとイカモノのあいだ
第二章 弓と禅の謎
第三章 神話の解体
第四章 消された経歴
第五章 石庭はきれい?
第六章 鏡像の受容

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