Wednesday, May 31, 2006

楢山節考  ローマで見た日本映画

映画 「楢山節考」第36回カンヌ国際映画祭グランプリ受賞(1983年)  深沢七郎 著, 監督 今村昌平, 出演 緒方拳 坂本スミ子 
70歳になった老人は、子に背負われて楢山に捨てられなければならない。そんな山奥の寒村の掟に従い、喜んで神に召されようとする信心深い母(坂本スミ子)と、哀しみとともに母を山へ連れていく息子(緒形拳)。2人の姿を通し、自然への畏怖や人間との共生、そして受け入れざるを得ない人間の業や運命といったものを、アクの強い演出で描ききった巨匠・今村昌平監督の名作。 中央公論新人賞に輝いた深沢七郎のデビュー小説、2度目の映画化だが、木下恵介監督による前作がオールセットの舞台劇のような様式美で描かれていたのと正反対に、こちらはあくまでも写実的だ。カンヌ国際映画祭でグランプリを受賞するなど、その世界観は海外でも驚異の眼で迎え入れられた。(的田也寸志) 内容(「DVD NAVIGATOR」データベースより)70歳を過ぎた老人は子に背負われて、近くの楢山の頂きに捨てられなければならないという掟がある山奥の寒村を舞台に、母を捨てることに切なさを感じとまどう息子の姿を生類共棲、淘汰の自然観、運命観を込めて描く。カンヌ国際映画祭グランプリ受賞。

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