Saturday, October 17, 2009

Cognitio Dei experimentalis

「実験[エクスペリメント]」は、ヨーロッパ思想史のなかで本来宗教的な意味
をもつ言葉である。自然科学の実験にしても、フランチェスコ会士であったロジャ
ー・ベーコンや神的な智慧を求めた錬金術師にとっては、神を直接的に経験的に認
識することにつながっていた[著者註:トマス・アクィナスにおいて神の体験的認
識は、cognitio Dei experimentalis と呼ばれている]。敬虔主義者は、魂のなか
での自己の経験をとおして神を知ることを、「神の実験」とこころえていた。(略)
ノヴァーリスも、敬虔主義の環境に育ったので、この「実験宗教学」には通じてい
た。
(experiential knowledge of God).


Summ. Theol. II-II, 97, a. 2) and to achieve union with him (uniri cum Deo). ...

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