Tuesday, January 06, 2009

米の語源

コメ(米)の語義の中に「コ」は子、子供、生物の子等の意があり、遠き神代の頃から男を彦、女を姫と称えた。彦――日の子――男――太陽の子につながり、メは姫――日の女(め)――太陽の女に通じ、天の大神様より授かった神の子、神の姫を、その大御恵(おおみめぐみ)の賜物と信じた。そして彦、姫はさらに転じて、息子、娘の呼称となる。息子とは結びの子、娘とは結びの女(め)の意であり、ムスコ――陽の意、ムスメ――陰の意であり、コメには、陰陽、またプラス、マイナスの二大語義をもっており、生命を生み出す結合(むすび)の原理につながる。

米(こめ)を稔らす「稲」(イネ)は、生命(イノチ)の根(ネ)の語義を秘めている。

(島本邦彦、「『コメ』と日本文化」、大本教学研鑽誌『まつのよ』第6号、平成15年)

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