Sunday, January 25, 2009

Bribes in Confucius's time

「宋人或得玉,獻諸子罕,子罕弗受,獻玉者曰,以示玉人,玉人以為寶也,故敢獻之,子罕曰,我以不貪為寶爾,以玉為寶,若以與我,皆喪寶也,」

(春秋左氏伝 襄公十五年)


宋(そう)のいやしい村人が「玉」を見つけたので、司城(建設大臣みたい
なもの)の「子罕(しかん)」に献上しようとしました。「この玉を専門家に見せますと、これは宝物だと言います。ですからこれをあえてあなた様に差し上げるのです」。しかし子罕はこれを受取りません。もちろん子罕も「玉」の価値は分かっています。子罕は言います。

     『我以不貪為寶、爾以玉為寶。若以興我、皆喪寶也。』

読下しますと「我は貪らざるを以って寶と為す。爾(なんじ)は玉を以って寶と為す。若
(も)し以って我に興(あたえ)れば、皆寶を喪う也。」となりましょうか。

意訳しますと「私の宝は不貪であり、貴方の宝は玉である。私が玉を受取ればお互い宝を喪うことになります」となります。


春秋左氏傳(しゅんじゅうさしでん)は、孔子の編纂と伝えられる歴史書『春秋』の代表的な注釈書の1つで、通称『左伝』。現存する他の注釈書として『春秋公羊伝』、『春秋穀梁伝』とあわせて三伝と呼ばれる。『左伝』の作者は、魯の左丘明であるといわれてるが、定かではない。
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孔子曰:“君子有九思:視思明,聽思聰,色思溫,貌思恭,言思忠,事思敬,疑思問,忿思難,見得思義。” 《論語 季氏10》

Confucius said:"For the gentleman, there are nine things he need to take notice of: In seeing, he must seek understanding. In hearing, he must listen with clarity. His demeanour must be of cordial. His countenance must be of respectfulness. Be conscientious when he speaks. be serious in his tasks. Seek advice when in doubt. Anger causes difficulty in thinking. Think of what is right at the sight of gain."

「得ることを見ては、義を思う」。利益が得られそうな場合に出くわせば、それは正しいことかを考える。

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